Monday, March 25, 2013

遺伝子組み換え作物について

今、遺伝子組み換えの作物について、賛否両方あるようです。でも、この2つの違いをわかってほしいのです。
その地域に合った、病気に強い作物を交配を繰り返すことによって作るのと、化学的に遺伝子操作をし、種を作り、それに特許をつけ、その作物から種子を採集してはいけない、種を買い続けなくてはいけない、という企業の種操作された農業とは、全く違うということです。

 
食べた人の健康の問題にも、賛否有るでしょう。その害が証明されていないのだから、安全だという人もあるでしょう。

でも、ここハワイ、すぐに芽が出て植物の成長が早い環境で、私自身が体験した事、それは事実です。

有るとき、ハワイは気候が似ているから、私が山口県で食べ馴染んだ野菜を育てられるのではないかと、という話になりました。私の知り合いのお母さんは、韓国から来た人で、私と同じように考えたのか、色々な野菜を試してみたそうなのです。彼が、お母さんの言葉を教えてくれました。

「種をまき、芽が出たものは育つ。でも、芽が出なかったら、それはここに合わないから、植えても無駄だ」というものでした。確かに、同じハワイ島でも、いえ、すぐ近くでも、気候も、土地の状況も、かなり違います。

ある日、プチトマトの苗を買ってきて、植えました。鉢ではあまりうまく育ちませんでした。又味も、大したこと無く、「トマトは無理」と諦めました。
でも、ファーマーズマーケットで買ったプチトマトがとてもお美味しくて、その種を適当に、一応、野菜等を植えるように整備した場所にまきました。直ぐに芽が出て、ほってもいても、育ち、いくつかのトマトが出来ました。

さほど、美味しくもなく、いくつか食べたものの、熟すのを待っていると、すぐに虫や鳥に食べられるのですが、どうせさほど美味しくないので、別に気にしませんでした。

そしたら、最初の苗の水やりもいいかげんになり、枯れてしまいました。その後、突然、その後から芽が出て、大きくなりました。そしたら、今度は、とても甘いトマトができたのです。

それは、いちごも同じでした。

最初にもらってきた苗のいくつかは、葉っぱが虫にかじられ、穴だらけになり、生き残った苗はわずかでした。漸く出来たいちごも、小さいだけでなく、酸っぱくて、やはり虫に食べられるままにしていました。

でも、どんどんと伸びていき、広がって行きました。そしたら、どうしたことか、葉っぱが虫にかじられることも殆どなくなったのです。

肥料は、米のとぎ汁だけ。これに、米のとぎ汁に、僅かな牛乳を混ぜて作った乳酸菌の水を、虫よけになるかなと、時たまかけただけです。

最も、雨がふらなくても、一応水だけはやりました。

いちごの実が、どんどん甘くなって行ったのです。

もちろん、日本でハウス栽培されているようないちごの甘さでは有りません。そうです、子供の頃、母が植えたいちごを食べた、そんないちごの甘さなのです。

その土地に合うように、植物は自分で調節していきます。美味しい実をつけるのです。なぜなら、植物にとって、実は、次の世代につなぐ、大切な命なのです。

そして、種をつけます。しっかりした種です。茄子の実にも、種があります。その種を蒔くと、芽がでます。

もし、その地に合わない作物があるとしたら、それをあえて植えるのは無駄なのです。その地域に、その土地にあった作物を育てるしか無いのです。

それが、一番自然の理にかなったことなのです。

その地で出来た食物を、その季節に、完熟したものを食べるのが、一番人間の健康にいいのです。

人間も、自然の一部です。自然の理に反して、健康でいられるはずが有りません。

どうか、地元の野菜、果物を食べて、農家を応援して下さい。
形が悪いとか、馬鹿なことを言わないで下さい。食物は、形で買う買わないを決めるものでは有りません。

作物本来の味を味わって下さい。

種があって当然なのです。食べにくいからと、種をなくすなど、もっての外なのです。化学薬品を使うだけでなく、農家にとって、大手間のです。その手間と、薬品購入費は当然価格に響くのです。

種が育たない作物は自然の理に反したものなのです。それを食べて、私たちの健康に害がないと思うほうがどうかしているのです!

農家と、それを買う消費者が団結したら、本当に安全で美味しいものが食べられるのです。そして、まじめに汗を流し頑張る農家も生活できるのです。

自然の理にかなった生活をしたいものです。